2019年11月12日火曜日

『生理的に嫌だ。同じ空気を吸いたくない』

「辻元清美さんは皇室を『生理的に嫌だ。同じ空気を吸いたくない』と書いた」日本維新の会・足立康史氏が攻撃、辻元氏の“言い訳”は

 民進党の辻元清美衆院議員が8日の衆院憲法審査会で、過去に著書で皇室を「生理的にいやだ」などと批判していたことを認め、「一面的だった」と反省の弁を述べた。日本維新の会の足立康史衆院議員が著書を取り上げ、追及した。
 話題に上ったのは、辻元氏が民間国際交流団体「ピースボート」を設立し政界進出する前の昭和62年3月に出版した『清美するで!!新人類が船を出す!』(第三書館)。
 辻元氏は著書で皇室について「生理的にいやだと思わない? ああいう人達というか、ああいうシステム、ああいう一族がいる近くで空気を吸いたくない」「天皇っていうのも、日本がいやだというひとつの理由でしょ」と記していた。
 さらに日本のスポーツ界と関連させて「人生訓とか道徳を押しつけたがる。天皇とあの一族の気持ち悪さに直結している」とし、天皇制を「悪の根源」とまで断じていた。
 足立氏は、天皇制廃止を訴えた辻元氏の過去の発言も挙げ、「こうした発言を繰り返す辻元氏が憲法審査会の幹事なのは適当ではない」と批判した。
 これに対し辻元氏は「30年ほど前、学生時代にご指摘の発言をした」と認めた。その上で「日本国憲法の下、日本は生まれ変わり、戦争放棄の国になった。憲法に規定されている象徴天皇を尊重しなければならない。私は考えが一面的だったと痛感し、深く反省した」と述べ、著書の内容を撤回した。

生きよう未来に: キリスト教による近親婚の禁止

生きよう未来に: キリスト教による近親婚の禁止: 近親婚の禁止から西欧の個人主義が広まったという説が提唱される キリスト教による 近親婚 の禁止が、西欧を中心にカトリック教徒の行動や思考に大きな変化を与え、個人主義的な考え方を増加させたという説が、ジョージ・メイソン大学で経済学の准教授を務めるジョナサン・シュル...

キリスト教による近親婚の禁止

近親婚の禁止から西欧の個人主義が広まったという説が提唱される




キリスト教による近親婚の禁止が、西欧を中心にカトリック教徒の行動や思考に大きな変化を与え、個人主義的な考え方を増加させたという説が、ジョージ・メイソン大学で経済学の准教授を務めるジョナサン・シュルツ氏らにより提唱されています。

The Church, intensive kinship, and global psychological variation | Science
https://science.sciencemag.org/content/366/6466/eaau5141

Western Individualism Arose from Incest Taboo - Scientific American
https://www.scientificamerican.com/article/western-individualism-arose-from-incest-taboo/

シュルツ氏らが人類学、心理学、歴史に基づいて西欧におけるキリスト教と親族関係の関連性を調査したところ、近親婚により深い血縁で構成された一族は、協調性や従順性、一族内における忠誠心が強くなる一方で、血のつながらない他人との信頼関係や平等性、自立性と分析的思考が損なわれる傾向にあることが分かりました。
シュルツ氏は、近親婚を禁止した西方教会により、近親婚によって築かれた国や社会が一掃されたと提唱しています。その結果、核家族・引っ越し・個人主義が増加し、家族関係・協調性が低下したことが、西欧を特徴付ける価値観として結びついたと述べています。

以下の3つのグラフは、結婚に占める近親婚の割合(近親婚率)、キリスト教の影響下におかれた年数、個人主義の関係をスピアマン相関で分析したものです。青い点は西方教会、緑のひし形は東方教会の影響を受けた国を表し、灰色の三角はキリスト教の影響力が弱い国を示しています。

キリスト教の影響下におかれた年数(横軸)と近親婚率(縦軸)の関係を示したグラフからは、西方教会の教えが長く続く国ほど、近親婚率が低くなっていることがわかります。


以下のグラフは、近親婚率(横軸)と個人主義的な傾向(縦軸)の関係を示したもので、近親婚率が低い国では個人主義的な社会心理が見られることが分かります。


キリスト教の影響下におかれた年数(横軸)と個人主義的な心理傾向(縦軸)のグラフを見ると、西方教会の教えが根付いている国は、東方教会の教えが根付く国よりも個人主義的な心理傾向にあることが分かります。


ハーバード大学で人間進化生物学の教授を務めるジョセフ・ヘンリッヒ氏は、西暦500年頃からヨーロッパの家系が一夫一婦制の核家族へと変化したことが、心理的な変化を生んだと主張しています。

西暦550年から1500年までのキリスト教の広まりに基づき、色が濃いほど古くから教会の影響を受けていることを示したのが以下の図です。青は西方教会、緑は東方教会の影響が強い国を表しています。左下のヨーロッパ拡大図に引かれているオレンジ色の線はカロリング帝国の境界線を示し、ピンク色の線は西ヨーロッパと東ヨーロッパの境界線を示しています。


古くから教会の影響を受けている国(横軸)と、個人主義の心理的尺度(縦軸)の関連を表したのが以下のグラフです。青い点および実線は西方教会、緑のひし形および破線は東部教会の影響が強い国を示しています。三角はキリスト教会の影響が少ない(キリスト教が広まって30年未満)の国です。


以下の図は世界中の民族言語のグループと近親婚率、一夫多妻制の有無などから、血縁関係の強さを割り出した親族強度指数(KII)を表しています。


以下のグラフは、KII(横軸)と個人主義的な心理的尺度(縦軸)の関連を表しています。キリスト教が深く根付いている国ほどKIIが低くなっていることがグラフから読み取れます。キリスト教が深く根付いている国ほど個人主義的な心理傾向が高く、東方教会よりも西方教会の影響を受けた国の方が、より個人主義的であることが分かります。


欧州の各地域について調査したのが以下のグラフで、紫の三角はスペイン、赤い四角はフランス、緑の点はイタリア、青のひし形はトルコの各地域をそれぞれ表しています。近親婚率(横軸)と個人主義的な心理的尺度(縦軸)の関係を表すグラフを見ると、スペインやイタリアのほか、特にフランスは近親婚率が低く、個人主義的です。対照的に、近親婚率の高いトルコは全体主義的であると言えます。


近親婚率(横軸)と協調性・従順性(縦軸)の関連を表したグラフも、近親婚率の低いフランスが最も協調性・従順性が低くなっています。トルコは正反対で、協調性・従順性が高くなっています。


近親婚率(横軸)と公平性(縦軸)の関連を示したグラフを見ると、フランスは公平性が高くなっており、トルコは低くなっています。


西方教会の影響が強いスペイン・フランス・イタリアは近親婚率・協調性・従順性が低く個人主義的で公平性の高い傾向にあり、中でもフランスが示す値は顕著なものになっています。対照的に、東方教会の影響が強いトルコは近親婚率が高く、個人主義が低くなっており、フランスとは正反対の値を示しています。

シュルツ氏は「近親婚を禁止したことにより、キリスト教徒の成長が助長されたかもしれない」とも述べています。近親婚を禁止したことが、各親族に共有されていた慣習や信仰の排除につながり、人々を改宗させやすくなったのではないかと推察しています。

西欧におけるキリスト教徒の心理的変動を分析したシュルツ氏の研究について、シカゴ大学で行動科学の准教授を務めるトーマス・タルヘルム氏は「キリスト教徒と核家族に焦点を当てた人はほとんどいなかったため、斬新で学際的な研究である」と述べています。しかし、人間文化の理論には地域的な例外やユニークなケースがあるため、近親婚と個人主義の関連に反対する人もいるだろうとも予想しています。タルヘルム氏は「一部の研究者は、理論の一般化、規模の大きな理論について深く警戒しているが、その警戒心は、理論の有用性と発見の一貫性を見落としかねない」と語っています。

その時代に生きた人々の息づかいが感じられる写真集に

1985年~1986年の大阪で撮影された1000枚超ものモノクロ写真が一挙公開、その時代に生きた人々の息づかいが感じられる写真集に 2020年2月8日、 kouichi morimoto さんが1985年から1986年ごろに大阪で撮影した1000枚もの写真を、写...