2020年2月11日火曜日

その時代に生きた人々の息づかいが感じられる写真集に

1985年~1986年の大阪で撮影された1000枚超ものモノクロ写真が一挙公開、その時代に生きた人々の息づかいが感じられる写真集に




2020年2月8日、kouichi morimotoさんが1985年から1986年ごろに大阪で撮影した1000枚もの写真を、写真共有サイトのFlickrで公開しました。いずれの写真もmoritomoさんが19歳から20歳のころに撮影したものだそうで、当時を生きた人々の息づかいを感じられる写真集になっています。
少し思うことがあって、1985-1986頃の大阪の写真を公開しました。僕が19-20歳の頃に撮ってた写真です。
1000枚ぐらいあるので見るの大変かもしれませんが、よかったら見てやってくださいませ。https://www.flickr.com/photos/kou-1/albums/72157713021369652 

1,822人がこの話題について話しています


合計で1057枚にも及ぶモノクロ写真は、以下のページから見ることができます。

1985-1986 OSAKA | Flickr
https://www.flickr.com/photos/kou-1/albums/72157713021369652


欄干にもたれて談笑する若者たち。


多くが大阪の繁華街で撮られたスナップ写真には、少し怖い雰囲気の人や不良と呼ばれそうな若者たちがちらほら。


道頓堀から南へ伸びる戎橋筋の方面を向いて、戎橋の欄干に腰掛けて笑う若者グループ。


たこ焼き機の前で笑う女性。


阪神タイガースが1985年に優勝した夜に撮影したとみられる写真には、はしゃぐ阪神タイガースファンたちの姿が映されていました。メガホンに書かれた「真弓」とは、優勝当時のレギュラーであり、阪神タイガースの監督も務めた真弓明信氏のこと。


楽屋のように見える部屋でギターをかき鳴らす男性。


ライブ会場でバンドに声援を送る観客たち。いずれの写真も当時を生きた人々の熱気が伝わってくるもので、時間を忘れて見入ってしまいます。


なお、写真がモノクロで撮影されていることについて、morimotoさんは「経済的な理由です」と回答しています。当時は、1つの缶に30.5m(100フィート)入った長巻フィルムの場合で、モノクロフィルムのネオパン400が2980円、同じくモノクロフィルムのトライXが3400円で購入できたとのことです。
何故モノクロ?という質問に答えておきます。

経済的理由です。 当時ネオパン400の100ft缶が2980円
TRY-Xの同缶が3400円。もちろん金銭に余裕のある人はポジで撮ってましたよ。
kouichi morimotoさんの他のツイートを見る

2020年2月10日月曜日

誰かのために行動すると身体的な痛みが和らぐことが発見される

情けは人の為ならずは本当だった。誰かのために行動すると身体的な痛みが和らぐことが発見される

iStock-936488656_e

「情けは人の為ならず」ということわざがある。誤用されることも多いが、正しい意味は「人に情けをかければ(親切にすれば)、相手の為だけでなく、やがては良い報いとなって自分に戻ってくる」という意味だ。

 イギリスの小説家、チャールズ・ディケンズはこんな言葉を残した。「この世に生きる価値のない人などいない。人は誰でも、誰かの重荷を軽くしてあげることができるからだ」

 そしてこれらは本当のことだ。見返りを期待しないで他人のために善い行いをする、つまり利他的行為は、健康に良いということが科学的にも証明されたのだ。 

先行研究で明らかになっている利他的行為による心身への影響

 これまでの研究から、ボランティア活動など、誰か(何か)のために行動をすると、その思いやりの気持ちが、ドーパミンやオキシトシンなどの神経伝達物質の分泌を促し、気分が良くなってストレスが軽減され、不安が減ってうつが改善することがわかっている。

 また、2017年の研究では、自発的な利他的行為が、実際に肉体的な痛みを減らし、目的意識を向上させることもあることがわかった。

 今回の研究はさらに踏み込んだもので、利他的な行動と肉体的な痛みの軽減の詳細を明らかにしたものである。

iStock-1158824317_e

利他的行為はすぐさま体の痛みを軽減させる


 『米国科学アカデミー紀要』(2020/01/14)に発表された論文によると、実際に利他的な行為によって、被験者が感じている痛みがすぐに和らぐことが証明された。

 一連の研究からわかったことだが、痛みの刺激に反応する脳の部位が、他者に施すという行為により、不活発になるのがその理由だという。

 研究では287人の被験者に対し、いくつかのシチュエーションで、利他的、利己的という2種類の違う行動をした場合、肉体的な痛みに対してどのように感じるかを調べた。

・地震が起こった後で自発的に献血をした人たちは、そうでない人たちよりも、注射針の痛みを感じなかった。

・出稼ぎ労働者の子供たちのためのハンドブックを改訂するのに、自発的に自分の時間を割いて手をかした人たちは、そうでない人たちよりも極寒の外気にさらされても辛いと思わなかった。

・慢性的な痛みに苦しめられているがん患者に、他人、もしくは自分の為に料理と掃除を行ってもらったところ、他人の為に行った患者は、自分の為に行った患者よりも痛みの度合いがかなり和らいだ。

・孤児を助ける募金について実験。寄付を快く行った人に「寄付がどれくらい子供たちの役立つか?」という質問をし、その後手に強い電気ショックを与え、MRIで脳をスキャンしてみたところ、電気刺激にそれほど反応しなかった。

一方寄付を行わなかった人にも同様の電気ショックを与えたところ、電気刺激に強く反応した。「自分の行為が子供たちの助けになった」と信じている人ほど、痛みに対する脳の反応も小さかったことが明らかとなった。
iStock-1082704324_e

誰かの役に立っていると感じることで痛みが軽減

 今回の研究から、脳がどれくらい痛みを感じるかは、他人に施した善行にその人がどういう意味を感じているかも大きな要素になることがわかった。より他人の役に立っているとその人が信じるほど、痛みを感じにくいという。

 これは、利他的な行いがその人に役割意識を与えることと関係があるのかもしれない。

 自発的な利他的行為が、ある種の役割喪失感(例えば子育て卒業や、有能な社員といった役目を失ったときなど)から起こる、ストレスやうつ病、目的意識の欠如感を軽減させるのに役立つのかどうか、研究者たちはとくに関心をもっている。

 他にも、利他的行為によって脳のドーパミンが放出され、行為者が"温かなぬくもり"を感じて気持ちが高揚する「ヘルパーズ・ハイ」というべつの要因もあるかもしれない。「ヘルパーズハイ」とは、人を助けたり、親切にすることで幸せを感じる状態のことだ。

 痛みの軽減とこの心地よい気分を促す化学物質が合わさり、わたしたちは見返りを求めずに人を助けるという行為で自分に報いているともいえる。

 なぜ、利他的行為が実質的な肉体の痛みの癒しになるのか、明確な答えを見つけるにはさらに研究が必要となるだろう。

iStock-1130230765_e

 私にはこんな経験がある。東日本大震災の時だ。恐怖と不安で身動きが取れなくなって6階の部屋でうずくまっていたが、隣から子供の泣き叫ぶ声がした。

 はっと我に返り、慌てて通路に出ると隣のドアが開いていて、母親が避難のために子供に靴を履かせようとしていた所だった。

 子どもは泣き続け玄関から動こうとしない。私は何も考えず、咄嗟に子供に靴を履かせ、その手を取り、一緒に非常階段を下りた。母親はもう一人の小さな子を抱きかかえながら後からついてきた。

 あんなに怖くて震えていたのに、ある種の使命感が私の恐怖心を全て吹き飛ばしたのだ。子供を救ったつもりが、逆に子供に救われていたのだ。

 先の不安を恐れ、自分のことばかり考えてクヨクヨしても状況は変わらない。ならば、どんなに些細なことでも自分ができる何かを見つけて、それに意識を向けたほうが何かの足しにはなるはずだ。
 
 日本ではに困っている人がわかりづらい状態になっているが、幸いにもネットがある。どこかで誰かが救いの手を求めている。自分が困難に陥ったときほど、誰かを助けたいと強く思うことで、結果的に自分が救われることになるのかもしれない。まさに「情けは人の為ならず」だ。

その時代に生きた人々の息づかいが感じられる写真集に

1985年~1986年の大阪で撮影された1000枚超ものモノクロ写真が一挙公開、その時代に生きた人々の息づかいが感じられる写真集に 2020年2月8日、 kouichi morimoto さんが1985年から1986年ごろに大阪で撮影した1000枚もの写真を、写...