2019年11月4日月曜日

慰安婦テーマの映画

慰安婦テーマの映画、上映中止を撤回 映画人らの反発受け

A statue of a "comfort woman"韓国・ソウルの日本大使館前には「慰安婦」を象徴する女性像が置かれている

日本の映画祭で、戦時中の性的強制労働者(慰安婦)をテーマにしたドキュメンタリー映画の上映中止がいったん決まった後、これに反発する声が高まり、上映されることになった。
川崎市で開催中の「KAWASAKIしんゆり映画祭」の主催者は上映の決定について、安全面での問題が解決されたと説明した。
これにより、映画「主戦場」は最終日の4日に上映されることになった。

議論呼ぶ慰安婦問題

「慰安婦」と呼ばれた何万人かの女性たちは戦時中、アジア各地から性行為をする施設に送られ、日本軍の性奴隷として働かされた。
日本のナショナリストたちは、女性たちは性労働を強制されていなかったと主張している。
「慰安婦」問題をめぐっては、これを取り上げた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展が放火予告の脅迫を受け、2カ月間中止に追い込まれた。

方針変更の背景は

上映中止を撤回したことについて、主催者の1人はAFP通信の取材に、「安全面への懸念に対し、多くの人が応援を申し出てくれた」ことを理由に挙げた。
映画祭に関わった映画関係者たちからは、上映中止の方針を批判する声が出ていた。映画監督の1人は抗議のため、自らの作品を映画祭から引き上げると発表していた。
一方、映画に登場する人の一部は、損害賠償と上映中止を求める訴訟を東京地裁に起こしている。
朝日新聞によると、原告たちはドキュメンタリーの撮影には同意したが、商業映画ではなく学術研究のためだと思っていたと主張している。

慰安婦とは

歴史研究者たちは、推定20万人の女性たちが、日本軍兵士のために性的労働を強いられたとしている。
多くは朝鮮半島の出身で、中国やフィリピン、インドネシア、台湾の出身者もいた。
日本の国家主義者からは、女性たちを無理やり集めるよう日本軍が指示していたことを示す証拠文書はないとして、こうした主張を否定する意見が出ている。

生きよう未来に: どうしてお酒が飲みたくなるのか?

生きよう未来に: どうしてお酒が飲みたくなるのか?: どうしてお酒が飲みたくなるのか? 細胞レベルで記憶の形成に影響を及ぼしているから(米研究) 朝を迎える頃には、昨晩飲んだお酒の味なんてもう覚えていやしないだろう。  だが、脳の奥深くにはおぼろげにその記憶が残っており、馴染みの飲み屋のニオイやら喧騒やら光景といったきっ...

どうしてお酒が飲みたくなるのか?

どうしてお酒が飲みたくなるのか? 細胞レベルで記憶の形成に影響を及ぼしているから(米研究)

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朝を迎える頃には、昨晩飲んだお酒の味なんてもう覚えていやしないだろう。

 だが、脳の奥深くにはおぼろげにその記憶が残っており、馴染みの飲み屋のニオイやら喧騒やら光景といったきっかけで蘇る。人がちょっと今夜は一杯やっていくか! となるのはそんなときなのだそうだ。

 普通の人でもそうなのだ。飲み会や飲み屋、あるいは友達と遊びに行ったりといったシチュエーションは、アルコール依存症の人ならば飲まずにスルーするなんて相当に難しいことであろう。 

お酒は細胞レベルで記憶の形成に影響する


 『Nature』(10月23日付)に掲載された米ペンシルベニア大学のガボール・エゲルヴァーリ氏らの研究によると、お酒に関係する記憶はとんでもなく強力なのだそうだ。

 お酒の記憶には、お酒を飲んだ場所のニオイや音や光景といった刺激で満ちている。これらは無視するには難しいほどの「お酒を飲みたい!」という欲求を引き起こす。

 なぜ、お酒の記憶はそこまで強力なのだろうか? エゲルヴァーリ氏によれば、それはお酒が細胞レベルで記憶の形成に関与しているからなのだそうだ。

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体がアルコールを分解する際に飲んだ記憶が形成される


 これまでのミバエを使った実験では、アルコールによってある細胞経路が開き、それによって記憶の形成が影響されてしまうらしいことが明らかになっている。

 そこで今回の研究グループはマウスを使ってさらに詳しく調べてみることにした。

 その結果、体がアルコールを分解することで、最終的にお酒に関する記憶の形成にまで影響が及んでいることが判明した。

 お酒を飲むと、体は肝臓でアルコールを分解し、一連の代謝産物に変える。そのひとつが「酢酸塩」なのだが、これは脳がお酒の記憶を作り出すためのレンガのようなものだと考えることができる。

 酢酸塩は素早く血液の中に流れ出し、肝臓から脳まで運ばれる。そして脳に到達すると、記憶をつかさどる領域である海馬の細胞に直行する。すると今度は「ACSS2」という酵素が酢酸塩を運び始める。

 酢酸塩がレンガなのだとすれば、さしずめACSS2は建築屋といったところだ。ACSS2は酢酸塩を「ヒストン」というDNAが巻きつくタンパク質に積み上げるからだ。

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お酒によるメカニズムの変化

 こうしたプロセスから示唆されるのは、アルコールがちょっとしたエピジェネティックス(DNA塩基配列の変化を伴わない遺伝子機能を調節する制御機構)な変化を引き起こし、遺伝子の発現やACSS2の作用を左右しているということだ。

 これが最終的にアルコールにまつわる強力な記憶の形成をうながす。飲み会に行ったり、友達と出かけたりするとなんだかお酒を飲みたい気分になってしまうのは、こうした記憶が合図になっているからであるらしい。



メカニズムを利用することで飲酒予防効果も

 だが、こうしたプロセスをうまく利用してやれば、お酒を飲んだ記憶が強化されないよう予防することもできるようだ。

 アルコールを用意した飼育箱でマウスを育てた実験では、それが撤去された後もマウスはアルコールが置かれていた場所をウロウロするようになった(「条件付け場所嗜好性」が生じた)。だがこの条件付け場所嗜好性は、脳内のACSS2にも影響を受けることがわかったのである。

 ACSS2レベルが通常の範囲内にあるマウスの場合は、その行動も典型的なもので、どちらの部屋に行くか選ばせると、以前にアルコールを飲んだ場所へ向かった。しかしACSS2レベルを下げたマウスでは、そのような嗜好性を見せなかった。

 このことは、アルコール関連記憶の形成にACSS2が大きな役割をはたしていることを示唆している。

 アルコール依存症の患者など、自分の意思だけではなかなかお酒を断つことができない場合もあるかもしれない。

 しかしなんらかの方法で脳内のACSS2に干渉できれば、以前飲んだ記憶のせいでついついお酒に手を出したくならないよう、予防するなんてことも可能かもしれないそうだ。

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