新井舞さんと、次女の優芽ちゃん(新井さん提供)
顔の変形、アザ、マヒ……。外見に症状がある人たちが学校や恋愛、就職などで苦労する「見た目問題」。とくに子どもが当事者の場合、周囲からの心ない言動に傷つくことがあります。親はそのとき、どんな言葉をかけてあげればよいのでしょうか。円形脱毛症の娘がいる前橋市の新井舞さん(33)は「一緒に泣いて、苦しみを共有する」と言います。今夏、「この顔と生きるということ」を上梓した記者の長男も「見た目問題」の当事者です。親の思いを、尋ねました。
泣きじゃくる娘 頭が真っ白に
髪の毛がまばらにしか生えていない優芽ちゃん(新井さん提供)
子の苦しみを見届けられる親に
毎年、夏になると髪の毛が生え出し、1月ごろから抜け始めるという。今年の夏は、例年にない発毛のよさだった
「脱毛症=ストレス」に追い込まれて
頭を「隠さない」との意思を示した娘
新井さんは今、小児用のウィッグを販売しています(新井さん提供)
小児用ウィッグビジネスに挑む
ビジネスコンテストのプレゼンテーションに挑む新井さん(新井さん提供)