2019年9月21日土曜日

夫婦仲の悪さ

夫婦仲の悪さは健康にも悪い影響があることが明らかに




結婚生活は心臓病や脳卒中のリスクが減少するなど、健康面にプラスの影響を与えると言われていますが、夫婦仲が悪いと逆に健康リスクにつながってしまうことが、アメリカのネバダ大学とミシガン大学の合同研究チームの調査で明らかとなりました。

A bad marriage can seriously damage your health, say scientists | Life and style | The Guardian
https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2018/jul/16/a-bad-marriage-is-as-unhealthy-as-smoking-or-drinking-say-scientists

A bad marriage can be as unhealthy as smoking and drinking | World Economic Forum
https://www.weforum.org/agenda/2018/07/a-bad-marriage-can-be-as-unhealthy-as-smoking

合同研究チームは「育児」「金銭」「趣味」などの意見の相違が健康にどのような負の影響を与えるか調べるために、373組の夫婦を16年間に渡って調査しました。
この調査は対象の夫婦(夫と妻の両方)にアンケート用紙を配布し、自身の健康状態を5を満点とした5段階で評価してもらうというもの。すると、仲の良い夫婦は結婚生活スタートから4.07点のスコアでしたが、仲の悪い夫婦はスタート時点から平均3.86点となり、仲の良い夫婦より0.2点低い結果となりました。以降のスコアは仲の良い夫婦も仲の悪い夫婦も点が徐々に下がっていくことから、スタート時点でスコアが低いというのは、あまり良くない兆候であることがわかります。

調査では、健康状態だけでなく、「育児や趣味など、夫婦で互いに意見が異なるトピックの数」も調査しています。すると、妻の健康状態はトピックの数に影響することは少なかったのですが、夫の健康状態はトピックの数が多ければ多いほど数値が低下することが明らかになりました。


研究に携わった国際対人関係学会(IARR)のロージー・シュルアウト氏は「結婚は高コレステロールや心臓疾患の人の健康を増進させる効果があることがわかっています。しかし、夫婦間で何度も何度も衝突が起こる場合は、喫煙や飲酒に等しいマイナスの健康効果を与えてしまいます」と語っています。

イギリスのエセックス大学で社会心理学の教授を務めるベロニカ・ラマルシュ氏は「関係の悪化はストレスの増大によって、過食や拒食、免疫系への影響など、さまざまな健康被害を与えることがわかっています」として、夫婦間トラブルが健康影響を引き起こす可能性があると指摘。同氏は「夫婦間の関係性を良くするため、効果的なコミュニケーションをとることが重要です」と述べています。

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