連休明けに子どもを「学校へ行くモード」にする5つのポイント
子ども時代に「夏休み明けに登校するのがつらかった」という記憶がある人は多いはず。大人でも、年明けやお盆休みの後に仕事に向かうのはおっくうなものです。そこで、オーストラリアにあるモナシュ大学の発達心理学の専門家であるクリスティーヌ・グロヴェ氏とケリー・アン・アレン氏が、「連休明けの子どもを学校へ行くモードする5つのポイント」を伝授しています。
5 tips to help ease your child back into school mode after the holidays
https://theconversation.com/5-tips-to-help-ease-your-child-back-into-school-mode-after-the-holidays-129780
5 tips to help ease your child back into school mode after the holidays
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◆1:毎朝の準備の予定を組む
夏休みなど大型の休暇の後には、多くの場合新学期などの大きな変化があります。こうした時期には、子どもを特にしっかりサポートするのが大事になるとのこと。具体的には、以下のような点について改めて確認して、チェック表や行動予定表を作成します。
・起床、朝食、着替えなど、朝起きてから登校するまでにどんな準備が必要か?
・朝の準備の内、子どもが自分でできることは?
・子どもだけではできないので、サポートが必要なことは何か?
起床などはあまりにも当たり前すぎるようにも思えますが、休日モードの睡眠サイクルからいきなり朝早く起きようとすると調子が崩れてしまうことがあるので、健康的な睡眠・運動・食事を習慣にしておくことは、おろそかにしてはならないとのこと。オーストラリア・クイーンズランド州のガイドラインによると、5~13歳の子どもが必要とする睡眠時間は9~11時間、14~17歳では8~10時間とのことなので、この睡眠時間を計算に入れて起きる時間や寝る時間を決める必要があります。
また、十分な助走期間を設けることも大切です。アメリカの国立睡眠財団によると「登校初日の2週間前から、目覚ましのアラームなどを利用して早寝早起きの習慣をつけておくといいでしょう」とアドバイスしています。
夏休みなど大型の休暇の後には、多くの場合新学期などの大きな変化があります。こうした時期には、子どもを特にしっかりサポートするのが大事になるとのこと。具体的には、以下のような点について改めて確認して、チェック表や行動予定表を作成します。
・起床、朝食、着替えなど、朝起きてから登校するまでにどんな準備が必要か?
・朝の準備の内、子どもが自分でできることは?
・子どもだけではできないので、サポートが必要なことは何か?
起床などはあまりにも当たり前すぎるようにも思えますが、休日モードの睡眠サイクルからいきなり朝早く起きようとすると調子が崩れてしまうことがあるので、健康的な睡眠・運動・食事を習慣にしておくことは、おろそかにしてはならないとのこと。オーストラリア・クイーンズランド州のガイドラインによると、5~13歳の子どもが必要とする睡眠時間は9~11時間、14~17歳では8~10時間とのことなので、この睡眠時間を計算に入れて起きる時間や寝る時間を決める必要があります。
また、十分な助走期間を設けることも大切です。アメリカの国立睡眠財団によると「登校初日の2週間前から、目覚ましのアラームなどを利用して早寝早起きの習慣をつけておくといいでしょう」とアドバイスしています。
◆2:学校について話し合う
多くの子どもは、学校についての不安やストレスを抱えています。そこで、学校生活についてよく話し合うことで、心配事を聞き出すことが重要になるとのこと。さらにグロヴェ氏は、年齢に応じて次の3段階の会話やサポートが推奨されるとしています。
・初めて保育所や学校に行く子ども:保育所や学校に行くことの意味について一緒に紙に書く
・小学校1年生:一緒に登下校する近所の子どもと顔合わせしておくなど、子どもの仲間作りのサポート
・2年生以降:PCやスマートフォンなどの電子機器との付き合い方や睡眠習慣、宿題などの学業についての方針を決め、家族全体で健康的な習慣作りを確立しておく
◆3:学校の一員だという自覚を育む
過去の研究では、「学校に所属している」という感覚と、子どもの成績や幸福には深い関係があることが示唆されています。そのため、会話の中で子どもを励ますようにして、学校に前向きな考えを持ってもらうといいとのこと。
また、子どもを持つ親たちに、子どものストレスの原因を尋ねた別の調査では、半数以上の親が「子どもの最大のストレス要因は学校と宿題」と答えています。そこで、家族が積極的に子どもの宿題や勉強の手伝いをすることも、学校に前向きな姿勢を培うポイントだとのことです。
多くの子どもは、学校についての不安やストレスを抱えています。そこで、学校生活についてよく話し合うことで、心配事を聞き出すことが重要になるとのこと。さらにグロヴェ氏は、年齢に応じて次の3段階の会話やサポートが推奨されるとしています。
・初めて保育所や学校に行く子ども:保育所や学校に行くことの意味について一緒に紙に書く
・小学校1年生:一緒に登下校する近所の子どもと顔合わせしておくなど、子どもの仲間作りのサポート
・2年生以降:PCやスマートフォンなどの電子機器との付き合い方や睡眠習慣、宿題などの学業についての方針を決め、家族全体で健康的な習慣作りを確立しておく
◆3:学校の一員だという自覚を育む
過去の研究では、「学校に所属している」という感覚と、子どもの成績や幸福には深い関係があることが示唆されています。そのため、会話の中で子どもを励ますようにして、学校に前向きな考えを持ってもらうといいとのこと。
また、子どもを持つ親たちに、子どものストレスの原因を尋ねた別の調査では、半数以上の親が「子どもの最大のストレス要因は学校と宿題」と答えています。そこで、家族が積極的に子どもの宿題や勉強の手伝いをすることも、学校に前向きな姿勢を培うポイントだとのことです。
◆4:ストレスの兆候に注意する
学校生活や家庭で以下のような行動が見られたら、子どもが大きなストレスを抱えている可能性が高いとのこと。
・異常にべたべたしたり、教室から脱走しようとしたりする
・落ち着きがなく気まぐれな様子を示す
・大人に交渉や取引をもちかけて、学校での活動を避けようとする
・学校に行きたがらない
・親指をしゃぶったり、赤ちゃん言葉を使ったり、お気に入りのぬいぐるみへの執着を見せたりするなど、幼児退行の傾向を示す
一時的ならともかく、半年ほどこうした傾向が続くのであれば、いじめなど重大なストレスに直面しているおそれもあるとのこと。そんな場合は、学校の先生や相談員と協力して、学校で何が起きているのかを確かめる必要があります。
学校生活や家庭で以下のような行動が見られたら、子どもが大きなストレスを抱えている可能性が高いとのこと。
・異常にべたべたしたり、教室から脱走しようとしたりする
・落ち着きがなく気まぐれな様子を示す
・大人に交渉や取引をもちかけて、学校での活動を避けようとする
・学校に行きたがらない
・親指をしゃぶったり、赤ちゃん言葉を使ったり、お気に入りのぬいぐるみへの執着を見せたりするなど、幼児退行の傾向を示す
一時的ならともかく、半年ほどこうした傾向が続くのであれば、いじめなど重大なストレスに直面しているおそれもあるとのこと。そんな場合は、学校の先生や相談員と協力して、学校で何が起きているのかを確かめる必要があります。
◆5:どんどん質問させる
グロヴェ氏によると、新学期からの学校生活について、子どもにどんどん質問をさせて、疑問を解消させるといいとのこと。学校の話になると親にも分からない場合もあるので、答えに窮したら学校が発信している情報を確認したり、学校に連絡して情報共有したりする必要があります。
グロヴェ氏は「一番大切なのは、子どもになんでも話してもいいんだということを伝えることです。例えば、1日の中で話をする時間を決めて、学校について話をする習慣を設けると、子どもが学校生活に戻る際の不安を解消するのに役立ちます」とアドバイスしました。