日本人の未婚率が上昇中!結婚しない独身者が増えている4つの理由
今日本の未婚率が上昇していることをご存知ですか?結婚できない人もいれば、結婚しない人もいる。当たり前のように結婚する時代はもう終わったのかもしれません。ではなぜ未婚率が上昇しているのか。4つの理由をご紹介。これこそ今の日本がかかえる問題なのかもしれません。
日本人の未婚率が上昇中!
2010年、25歳~39歳の男女を対象にした未婚率の調査で、90年代と比べ未婚率が上昇していることが分かりました。
誰もが適齢期に、当たり前のように結婚する。
そんな時代はもう終わったのかもしれません。
結婚できない。
結婚しない。
様々な理由から結婚をしない男女が増え、未婚率が上昇しています。
ではなぜ未婚率が上昇しているのか、4つの原因をご紹介。
なかには今の日本が抱える大きな問題も含まれている…!?
未婚率はなんと72%!?
2010年発表。
25歳~39歳の男女を対象とした調査によると、未婚率は最大71.8%にも上ります。
男女、年齢別の未婚率は以下の通りです。
【男性】
25歳~29歳 | 71.8% |
30歳~34歳 | 47.3% |
34歳~39歳 | 35.9% |
【女性】
25歳~29歳 | 60.3% |
30歳~34歳 | 34.5% |
35歳~39歳 | 23.1% |
男女ともに30歳未満での未婚率は半数を超えています。
30歳を過ぎると半数以下にはなるものの、未婚率はいまだ約40%にも…。
自分たちの親世代のように、20代前半で出産を済ませている人達は、今や少数派ということになります。
ではなぜここまで未婚率が上昇したのか、理由を見ていきましょう。
未婚率上昇の理由1:女性の社会進出
未婚率の上昇の背景には、女性の社会進出があります。
ひと昔前は、仕事上でも男女の格差があり、働くのは男性。
女性は家庭に入り子育てをする。
そんな風習が当たり前のようにありました。
しかし現代の日本では、いまだ多少の男女格差は見受けられるものの、女性の社会進出はとても増えています。
これまで男性の仕事として見られていた現場作業などのお仕事でも、女性社員の増加、そしてそんな女性社員への待遇の良好化が進んでいます。
建築現場などでは、女性の現場監督が活躍し、女性専用のウォシュレット付きの簡易トイレ・更衣室なども設けられるようになりました。
これは働く女性たちにとってはすごくありがたいことです。
大手企業でも女性役員が増え、美容業界やファッション業界でも、女性社長が多く存在しています。
女性が働きやすい環境が整ってきたことが、未婚率の上昇にもつながっています。
仕事にやりがいを感じ、仕事を続けていきたいと考える女性も多く、結婚するタイミングがない、結婚する暇がない!なんて考える女性も増え、年々未婚率が上がってきているという状況です。
男性の収入・経済力が不安だから働くという考えよりも、「自分が働きたいから働く」というように、女性も自分の力で社会と戦っていきたい。
そう思っているからこそ、未婚率があがっているのです。
未婚率上昇の理由2:独身主義者の増加
未婚率上昇の理由、2つめは"独身主義者"が増えたことです。
男性たちは「結婚すると自由がなくなる」「給料全部奥さんにとられる」「奥さんに雑に扱われても稼いで来なくちゃいけない」そんな風に、結婚に対してマイナスな印象を持ち始めています。
それゆえに「結婚がすべてではない」「結婚しなくても困らないんじゃないか」「独身の方が幸せなんじゃないか」などと、結婚に対して足踏みをし、それが未婚率の上昇につながっているのです。
対して女性も同じです。
「結婚したら家事と仕事の両立」「子供や旦那のために生きる毎日」「家のために自分の全てを費やさなくては」などとマイナスのイメージを持っている人も多いです。
しかし、女性には「子供を産む」という大役が待っています。
それが無ければ、焦って結婚する必要はないと考えている女性がほとんど。
34歳までに未婚率が低下しているのには、出産という大役が関係しているのです。
出産には女性的なタイムリミットがあります。
健康で元気な赤ちゃんを産み、育てあげるためには、ある程度の若さが必要です。
高齢出産とされる、36歳までに子供を産みたい。
出産後は自由はなくなる。
だからぎりぎりまで独身でいたい。
そんな思いが20代での未婚率を上昇させているのです。
未婚率上昇の理由3:自由恋愛の浸透
皆さん「事実婚」という言葉を耳にしたことありますよね?
これは実際に戸籍上は婚姻関係を持たずとも夫婦として、ひとつの家族として生活をする新しい男女の成り方です。
未婚率の調査では、実際に婚姻届けを出したかという点で判断されます。
したがって、この事実婚をしている二人は未婚扱いになるのです。
そして、都内の一部で許可された同性同士の婚姻関係。
日本にも、性別の悩みを抱える人は多く、年々増えているのが現状です。
タレントさんではオネエというジャンルが成立しているため、これまで隠してきた、見ないふりをしてきた性別の悩みを受け入れて生きていける環境になってきました。
そのため、性別の枠を超えた恋愛のカタチもふえているということです。
交際→結婚
この当たり前のようにあった流れが今はもう当たり前ではなくなっているということです。
未婚率上昇の理由4:収入格差
未婚率上昇の理由、最後の4つめは、収入格差という問題。
経済的にも安定していると思われる現代の日本ですが、個々ではやはり収入の格差は大いに見られます。
未婚率上昇にも大きく関係している、この収入格差。
結婚適齢期ともいわれる、20代後半の男女には大きな問題です。
今や年収300万の時代とも言われていますが、現在の収入に不安を感じているため、結婚に踏み切れずにいる若者が多いのです。
年収500万以上の男性を求めている未婚女性も多く、平均ともいえる年収300万の男性には、独身の方が多くいらっしゃいます。
こんなお給料で家庭を養っていけるのか…。
多くの男性が不安に思っていることです。
また女性も同じ。
旦那になる人の年収が300万なら結婚後も働かなくてはならない。
結婚に対して、まずこの考えが先に立ちます。
どうせ養ってもらえないなら、旦那さんのお世話をしながら働くよりも、独身のまま、自分の好きなようにお金や時間を使っていたい。
そう考える女性が多いのです。
出産に対するタイムリミットを迎える時には、お相手の収入に対して妥協をして結婚する。
そんな女性も多くいます。
職種や立場によって収入の格差が大きい日本。
この問題こそが今の日本が抱える大きな問題なのではないでしょうか?
女性からしてみれば、収入が多いにこしたことはありません。
また男性からしても収入の多さが自信へ直結している場合も多く、結婚に二の足を踏む原因にもなっています。
収入格差がなくなれば、昔のような未婚率に下がるかもしれませんね。
未婚率の上昇は、日本のありかたに比例している
このように、未婚率とは、現代の日本の社会的背景、経済的背景に関係しています。
未婚が悪いこととは、誰も思っていません。
昔の人からしてみれば、「30にもなってフラフラして」とか、「早く子供産まないと大変だよ」などと、不満や不安に思う事も多いのかもしれません。
しかし今の日本で生きていく中では、30歳独身など、もう何の問題でもないように思えます。
問題なのは「結婚できない社会」であること。
自ら未婚を選ぶ人が多くなったという事は自立する男女が増えたということ。
それぞれの人生が豊かになったともいえると思います。
しかし結婚したくても出来ない。
そんな人が多いのは、改善していただきたいものです。
少子化問題で騒ぐ日本。
しかし、ふたを開ければ待機児童問題も待っています。
子供が減っているというくせに、保育園に入れない子供が増えているという矛盾。
子供を増やしたいのであれば、そういう環境を整えてほしいですよね。
未婚率が上昇した、とか、初婚年齢が遅くなっているとか、それは今の日本が作り上げた現実です。
男性に頼らない女性が増えたことは、とても良いことだと思います。
しかし、シングルマザー・シングルファザーが増えているのは少し悲しいものです。
子供が幸せに暮らせる社会を作る。
そうすれば未婚率も減少するはず…。
結婚に良いイメ―ジが持てる日本になることを祈っています!