AKB48の柏木由紀が13日放送の『ベストヒット歌謡祭2019』(日本テレビ系)で、「30歳までグループを卒業しない」と宣言した。現在、柏木由紀は28歳。30歳の誕生日を迎えるのは2021年7月だ。
番組では事前に柏木由紀から重大発表があると告知していた。柏木はグループの3期生で、12年の長きに渡り主力メンバーとして活躍してきたため、放送前は「ついに卒業発表では?」との憶測が飛び交っていたが、柏木の口から飛び出したのは「AKBが大好きなので、私は30歳まで卒業しません」という言葉だった。
柏木のファンからは「卒業しなくて安心した」という安堵の声も上がったが、「重大発表でもなんでもない」「煽りすぎ」と叩く向きも強く、若干の炎上状態にある。また、そもそも「30歳までアイドル宣言」が“異例”であること自体、若さを過大評価しているといえるのではないか。
実際、今は30歳を超え、結婚してもアイドル活動を続ける女性も出てきている。
「結婚を機に辞めるってすごくもったいない」
たとえば、新潟県を活動拠点とするアイドルグループ・NegiccoのNao☆は、31歳となる今年2月に結婚を発表した。Nao☆は結婚後もアイドル活動を継続し、WEBメディア「telling」のインタビューでは、「30歳でアイドルって言えるの?」といった言葉を乗り越え、結婚とアイドルの両立について以下のように語っている。
<みんな下積みとか頑張ってやってきたのに結婚を機に辞めるってすごくもったいないことだと思います。だからNegiccoは、「頑張ってきたことを辞めずにずっと続けられるアイドル」という姿をこれからも見せていけるように頑張っていきたいです>
また、でんぱ組.incのメンバー・古川未鈴は、今年9月18日に行われたライブの最中に漫画家の麻生周一との結婚を発表した。古川は結婚後もアイドル活動を続けることに葛藤があったというが、レーベルスタッフの後押しもあって決断したとブログに綴っている。
<結婚してもアイドルが出来るような文化になるといいな、と昔から言ってはいたものの
実際それに直面した時にやっぱり無理がある。。。と思い
私は発表して休止or卒業しようと思うとレーベルの方に伝えました。
普通は今後の計画とかもあるのでそんないきなり休みとか取れるわけがないんです。
でも「何かあったらその時考えようよ、今決めなくてもいいよ」と言ってくれました。
こんな優しい事を言ってくれるんだな、、と。
これも一つの要因です>
実際それに直面した時にやっぱり無理がある。。。と思い
私は発表して休止or卒業しようと思うとレーベルの方に伝えました。
普通は今後の計画とかもあるのでそんないきなり休みとか取れるわけがないんです。
でも「何かあったらその時考えようよ、今決めなくてもいいよ」と言ってくれました。
こんな優しい事を言ってくれるんだな、、と。
これも一つの要因です>
ジャニーズなど男性アイドルは30歳を過ぎても、結婚をしても、現役アイドルとして活躍している。36歳の二宮和也が結婚を発表したばかりの嵐は全員アラフォーだし、関ジャニ∞もそうだ。一方、女性アイドルは「若くなくてはならない」「結婚するなら卒業する」という暗黙の了解があった。
しかし、そうした暗黙ルールは誰が望んだものだったのだろうか。Nao☆や古川未鈴が結婚を発表したとき、彼女たちのファンの多くは、祝福を贈っていた。それは、彼女たちがファンにとっての「疑似恋愛の対象」というだけでなく、「頑張っているアイドルを応援したい」というマインドが醸成され、良好な関係性が築かれていたからに他ならないだろう。同時に、「アイドル=若い未婚女性」という限定的な価値観も消失しつつある。
今年6月にアンジュルムおよびハロー!プロジェクトを卒業した和田彩花は、オフィシャルサイトのトップに、次のメッセージを載せている。
<私が女であろうが、なかろうが、
私がアイドルであろうが、なかろうが、
私の未来は私が決める
こんなことを口にせずとも叶えたいものだが、
口にしなければ未来を自分でつかむことは難しそうだ
だから、私は口にする
私の未来は私が決める
私は女であり、アイドルだ、>
私がアイドルであろうが、なかろうが、
私の未来は私が決める
こんなことを口にせずとも叶えたいものだが、
口にしなければ未来を自分でつかむことは難しそうだ
だから、私は口にする
私の未来は私が決める
私は女であり、アイドルだ、>
「アイドル」はお人形ではないし、主体性を持って生きている人間だ。若さや結婚云々に縛られた「アイドル」の定義は、あまりにも狭い。
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