2019年12月27日金曜日

「テレビを見ながらスマートフォンを使う」

88%もの人がスマホを使いながらテレビを見ている




市場調査会社のニールセンが、「約88%のアメリカ人が、テレビを見ながらスマートフォンなどのデバイスを使っている」というデータを公開しました。テクノロジー系メディアのArs Technicaは、「テレビを見ながらスマートフォンを使う」といったマルチタスクが、人間の脳に負の影響を与えていると警鐘を鳴らしています。

消費者の視聴行動や購買行動に関する市場調査企業ニールセンが発表したデータによると、アメリカ人の約88%がテレビを見ながらスマートフォンなどの「別のデバイス」を使用しているとのこと。また、約77%のアメリカ人が「視聴している番組に関する検索」を行い、41%が「視聴している番組について友人や家族とやり取りしている」そうです。


これは多くのアメリカ人が、「テレビを見る」ということと「別のデバイスを操作する」というマルチタスクを行っていることを意味しています。しかし、近年の研究は、マルチタスクに対して概して否定的。「人間の脳はマルチタスクに向いていない」という研究結果や、「マルチタスクは作業効率が悪くなるだけでなく、学習能力にダメージを与える」という研究結果も報じられています。

「マルチタスクは集中力を欠落させる」などデジタル社会が脳に及ぼす悪影響とは?  


「マルチタスクは脳の認知機能を低下させる」という研究も発表されています。

PC・スマホ・タブレットなどを同時に使い分けるマルチタスクは脳の認知機能を低下させるおそれ 


Ars Technicaの副編集長を務めるNate Anderson氏は、「多くの人が気晴らしのためのコンテンツに気を乱されている」と指摘し、「孤独や退屈などに対する恐怖を打ち消すためにTwitterなどに依存している」とコメント。「別のデバイスを使っているときは番組を見られていません」「別のデバイスを使わないように、面白い番組を見ましょう」と述べています。

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